命、搭載《詩集》

まっさらな分娩室にて わたしは偶然ヒトに生まれた

それから誰かの言う通りに 規則正しい生活習慣を全うした


朝昼夜に食事をして その分の排泄をした

朝日が昇る頃に起床して 夕日が沈む頃に就寝した


均しい呼吸をして飽きもせず 同じような日々を繰り返す

均しい呼吸をして懲りもせず 同じような日々を繰り返す


いつだっただろうか? ”なにもない”と呟いたのは